
わたしたち日本人は、
自分のことだけではなく、
相手のことを思いやる優しい心を持つ民族であり、
そうした在り方を、道徳などを通して学んできました。
こうした考え方には、素晴らしい長所がたくさんあります。
しかしその反面、短所となる部分もあります。
それは、
受け取ることや、
誰かのために行動することは得意でも、
「その場を卒業すること」
「そこから離れること」
が、とても苦手だということです。
それは、相手を思いやる優しい氣持ちでもあります。
自分だったらどう感じるだろう、と相手の立場に立って考えるからこそ、
申し訳なさや、罪悪感を感じてしまうのです。
実は、わたし自身もそうしたことが苦手です。
でも、最近思うんですね。
遠慮をしたり、氣を遣ったりして、
自分の氣持ちを後回しにすることは、
自分の人生や夢を、
自ら無碍にしてしまっていることでもあるのではないか、と。
また、人は、
「相手はきっとこう感じるだろう」
と考えますが、
本当のところはわからないものです。
そして最近、もうひとつ感じることがあります。
わたしたちはよく、
人や物事に対して罪悪感を抱くことがあります。
けれど実は、その“罪悪感”の本当の対象は、
自分自身なのではないかと思うのです。
本当は、こうしたい。
でも、言えない。
できない。
そうして、自分の思いや氣持ちを、
いつも後回しにしてしまっている。
自分の本音を汲み取らず、
叶えてあげていない。
だからこそ、心の奥底では、
自分自身に対して罪悪感を感じているのかもしれません。
けれど、実際に出来事が起こる時、
意識は外側に向いています。
そのため自然と、
外の人や物事に対して罪悪感を感じているように錯覚してしまうのです。
話を戻しますが、
わたしたちはもっと、
自分の人生や、人生の時間を大切に扱っていいのだと思います。
人への優しさや思いやりは、
本当に素晴らしいものです。
でもそれは、
自分を犠牲にしてまで
続けなければいけないものではない。
わたしは、そう思うのです。
また、そこを離れることは、
その人を嫌いになったということでもありません。
実際、そうではないことの方が多いと思います。
自分の方向性が変わった。
新しくやりたいことが見つかった。
そうした変化が起こり、
人生の転換期を迎えて、前に進んでいく。
ただ、それだけのことなのです。
そして、そうした変化もまた、
それまでの出会いや交流があったからこそ生まれた、
ありがたい変化なのだと思います。
だから、これまでの場所を出る時は、
感謝の氣持ちを伝える。
それだけで、十分なのです。
もしあなたも今、
遠慮をして、前へ進めずにいるのなら、
ぜひ一度、考えてみてほしいのです。
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